法人向けに多数のサービスが提供されているクラウドストレージ。どのようなサービスなのか、利点は何なのかなど、疑問を感じている方も少なくないでしょう。ここでは、クラウドストレージの基礎やメリット・デメリット、サービスの注意点などを詳しく解説します。
クラウドストレージは、クラウド上で提供されているストレージサービスの総称です。いわゆるクラウドサービスの一種であり、パソコンなどの端末とインターネット回線があれば、基本的にどこでも利用できます。
従来の企業のストレージは社内に専用のサーバーを設置し、社内ネットワークを通してアクセスします。一方、サーバーメンテナンスが必要なうえ、機器の購入・改修にもコストがかかります。
一方、クラウドストレージは自社で専用のサーバーを持たないため、設置スペースを確保する必要がありません。メンテナンスや機器の購入・改修などの作業は、サービス提供会社(ベンダー)が対応します。
クラウドとクラウドストレージは混同されがちですが、全く異なるので注意しましょう。クラウドは、インターネット経由で提供されるサービスの総称で、社内管理システムやコミュニケーションツールなど多岐にわたります。
対するクラウドストレージは、クラウド形態で提供されるサービスの中の一つです。クラウド=ストレージとは限らないため注意しましょう。なお、オンラインストレージという言葉もありますが、これはクラウドストレージと同義です。
クラウドストレージのメリットは、場所を問わず利用できる点にあります。インターネット回線と端末があれば使えるため、外出先からスマホで資料を確認することも可能です。ファイル共有がしやすくなりますので、業務改善や生産性向上にも寄与します。
一方、クラウドストレージのデメリットとなるのが情報漏えいです。万が一ハッキングされた場合、資料やデータが外部に漏れ出すおそれがあります。また、サービスに障害が発生するとストレージにアクセスできません。セキュリティが強固で、かつ稼働率が高いサービスを選びましょう。
クラウドストレージは、次の3種類に大別できます。
一般にクラウドストレージとされるサービスは、主にパブリッククラウドを指します。ただ、機密性が高い書類はプライベートクラウドに置くなど、データによって使い分けるのもおすすめです。
機能と価格で絞り込み比較
法人向けクラウドストレージ・クラウドサービス
クラウドサービスを利用する場合、重要データは定期的にバックアップを取りましょう。サービスに障害が発生した際、データが消失してしまう可能性も否定できません。実際に起こりうるトラブルですので、バックアップを取る仕組みを構築しておきましょう。
また、データだけでなくアカウントが漏えいするリスクもあります。第三者に悪用される危険もありますので、ユーザーIDは他のサービスと使い分ける、パスワードを定期的に変更するなどの対策が求められます。
無料のクラウドストレージを企業で利用しようとする際には、さまざまな注意点があります。また、有料版と比較した場合にさまざまな違いがあることをあらかじめ把握した上でサービスを選択する必要があるといえるでしょう。
例えば有料版との違いとしては、利用可能なクラウドストレージの容量や対応できるユーザー数、転送速度、セキュリティ対策の強さなどが挙げられます。特に企業では個人情報や機密情報を取り扱うことになりますので、セキュリティ対策が十分に行われているかどうかは非常に重要なポイントになってくるといえます。
以上の点から、無料のサービスと有料のサービスの内容や違いを十分に比較した上で、自社に必要な機能などが用意されているサービスを選ぶことが大切です。
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オンラインストレージは、データの暗号化でセキュリティを強化できます。情報漏洩、サイバー攻撃対策として機能し、万が一データが流出しても解読できなければ内容はわかりません。
オンラインストレージサービス自体もセキュリティを備えていますが、念には念を入れたほうがいいのです。機密情報を守るためにも暗号化機能を採用したほうがいいでしょう。
オンラインストレージにアクセス権限機能があると、セキュリティを強化できます。アクセス権限がないと、情報流出とサイバー攻撃や、機密情報の上書きや改ざんや削除という、人為的ミスのリスクが高まるからです。
アクセス権限を付与したユーザーしか取り扱えない環境になればセキュリティは向上します。他のセキュリティと併せて備えておくのがおすすめです。